「ありがとう一日100回運動」推進趣意書

 

私たち鳥取県青少年育成アドバイザー協議会は、次代を担う青少年の育成は大人の責任であり、国家・社会の使命であるとの考えから「大人が変わればこどもも変わる」を合言葉に「地域のこどもは地域で育てる」運動を続けてきました。

 そんな中で、大人の生活を省みて、気がつきました。私たちは一日に心からの「ありがとう」を何回言っているのでしょう?

 サービス業の方をはじめ、職業的に言っている場合を除き、日常生活の中で、心からの感謝の言葉を、どのくらい使っているのでしょう。

 個人が尊重される民主主義と豊かな経済社会の中で、いつしか自分中心の生活が身に浸み込んで、自分の思うようにならないと、不平不満を言ってしまっているのではないでしょうか。

自己主張をするあまりに、自分が悪いのではなく、相手や社会が悪いと思っているのではないでしょうか。あまりにも自分勝手に生きているのではないでしょうか。

人間は一人で生きているのでは無く、家族は勿論のこと、職場や地域社会の人々がいないと生きていけないのに、いつしかこのことを忘れ去ってしまっているように思います。

そればかりか、大自然の恵みを受けて私たちの命が生れ、保たれていることさえ忘れてしまい、これらへの感謝の心も無くして、破壊しているのではないでしょうか。

私たちは、現代社会にある様々な不幸の根源は、感謝の心を失ってしまったことにあるのではないかと考えています。

家族や友達、さらに自分を育て、教え導いてくれる周囲の人たちを敬愛し、天・地・人の惠に感謝し、日常生活の中で、心から「ありがとう」と感謝の言葉が溢れるようになれば、心身ともに健全な青少年の育成が図られ、全ての人が明るく幸福に暮らせる社会が実現すると確信しています。

そのため、先ず私たち大人が、心からの「ありがとう」を言える自分に変わるため「ありがとう一日100回運動」を提唱し推進する決意をいたしました。

一日に100回、心からの「ありがとう」が言える自分になれたら、何と幸せでしょう。

この趣旨に賛同いただき、私たちと一緒にこの運動を推進いただくことを願い、「ありがとう一日100回運動」を提唱します。

 

               鳥取県青少年育成アドバイザー協議会

                                     会 長   山 本  邦 彦